トップ   編集 差分 バックアップ 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 単語検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS

山行リスト/2020/1/25/峰の松目南西沢 の変更点

Top / 山行リスト / 2020 / 1 / 25 / 峰の松目南西沢

#author("2020-12-24T01:44:16+09:00","default:tac","tac")
#author("2022-01-21T07:47:34+09:00","default:tac","tac")
|CENTER:150|CENTER:350|c
|山行日|2020年1月25日|
|山域|八ヶ岳|
|ルート|峰の松目南西沢|
|メンバー|丸山・水流・栗原|



*記録
コースタイム
07:00 赤岳山荘駐車場出発
08:30 峰の松目南西沢F1
14:30 上部ガレ地帯
16:00 峰の松目稜線
18:00 赤岩の頭
18:40 赤岳鉱泉
19:10 赤岳鉱泉出発
20:10 赤岳山荘駐車場到着
&br;

今シーズンは暖冬のため八ヶ岳へ氷を求めてアイスクライマーが集中しがちであるが、峰の松目沢南西沢はそのことが嘘のように静かなルートだ。単純に人気がないルートなのかもしれないが僕にとってはいつの間にかハマってしまったルートだ。ルートは北沢から手軽にアプローチできて平均12時間と長く、アイス、ラッセル、忍耐のガレ登り、眺めの良い稜線歩きなどいろいろな要素が凝縮した好ルートだと思う。しかし、初めて南西沢を登った時の感想は、「二度と行かないルート」であった。その日クライミング自体は快適であったが峰の松目稜線に出たら大雪と視界2mのホワイトアウトで赤岩の頭の前後はナイフリッジのようになっていて2時間近く這いつくばって前進した記憶がある。誰もまた行きたいとは思わないだろう。最悪のコンディションを初回に経験してしまったわけだ。
&br;

前置きは終わりにして、今回の峰の松目沢南西沢は3人パーティで計画。ルート時間が長いので他の八ヶ岳ルートより早めに出発のつもりだったが、7時に赤岳山荘の駐車場を出発した。アプローチは昨年の台風の影響で北沢登山道も変化していて渡渉する箇所が判りにくい。水量も少なく今週降った大雪のおかげで簡単に渡ることができた。沢の入り口も台風の影響で根こそぎ倒れた大木が積み重なっていて歩き出しアスレチックのように進み20分ほど進むと倒木は無くなりいつもと変わらない南西沢になった。F1手前の右岸壁の染み出しで2人パーティが準備していた。南西沢で人に会うなんて珍しい。上には行かず染み出しを登って遊ぶとのこと。
&br;

F1直下で準備を済ませ、いざ出発。F1は高さ3m程度で簡単そうだが乗っ越しに氷がなく、雪を固めて静かにフッキングして登る。慎重にのし上がりF1の上に立つと、このルートの静けさが染み渡る。今回の峰の松目南西沢は写真を撮りながらゆっくりペースで進む。滝をほぼ登り終えたあたり2300m付近になると雪が多く平坦なところはヒザ下くらいのラッセルになった。この降雪は数日前に積もったもので気温も例年に比べ高かったこともあり表面はクラストしている。足を雪面に乗せるとそのまま乗れる時と踏み抜く時があり非常に疲れる。最後のガレ場登りはこのクラスト雪が全面にあり目が眩むほど疲れる登りになった。このガレ場の登りの影響もあって想定より1時間オーバーになってしまった。

&br;
#ref(002.jpg,center,nolink,40%);
&br;

稜線に到着すると、予想していたとおり数日前の大雪の影響でトレースは全て埋まっていた。樹林帯は雪が柔らかく歩くのにそれほど苦労しなかったが赤岩の頭まではまたクラスト地獄が待っていた、しかも腿までのラッセル付きである。水流さんと丸山で交代でラッセルしていくがクラストした深い雪は想像以上に疲れる。水流さんはひざの高さがあるためうまくひざで雪面上部を潰し次のステップに繋がりやすく順調に進んでいくが、僕の場合ひざ上まで沈んでしまうため身動きが取れなくなり大変だった。水流さんのおかげでぐいぐいラッセルが進み本当に助かった。稜線上から見える夕暮れも辛いラッセルのおかげでほとんど記憶にない。
&br;

赤岩の頭に着く頃には日が沈み稜線のスカイラインと星空だけになった。ヘッ電の明かりが雪面を照らしキラキラ輝いている。硫黄の分岐まであと少し、ここまで来れば星を見ながら歩く余裕が出てきた。しばらく歩き硫黄分岐に到着。先に到着していた水流さんと合流し、今回の山行の努力をお互い称え合い栗原さんの到着を待つ間、疲労が回復するまで地面に寝転び星空を眺めていたら人工衛星を見つけた。分岐は突風が吹き冷え込みがかなり厳しいので体を動かさないと凍りついてくる。このままじっと星を眺めていたいがそうはいかなくなり、その場で腿上げやったり肩を回したりして体を温めているうちに栗原さん到着。
赤岩の頭に着く頃には日が沈み稜線のスカイラインと星空だけになった。ヘッ電の明かりが雪面を照らしキラキラ輝いている。ここまで来れば星を見ながら歩く余裕が出てきた。先に到着していた水流さんと合流し、今回の山行の努力をお互い称え合い栗原さんの到着を待つ間、疲労が回復するまで地面に寝転び星空を眺めていたら人工衛星を見つけた。分岐は突風が吹き冷え込みがかなり厳しいので体を動かさないと凍りついてくる。このままじっと星を眺めていたいがそうはいかなくなり、その場で腿上げやったり肩を回したりして体を温めているうちに栗原さん到着。
あとは赤岳鉱泉まで平らなトレースがあるのでアイゼンも取り外し気楽に下っていく、鉱泉テラスでガチャ片付けと小休止の後、1時間で駐車場着。
&br;  
CENTER:&ref(001.jpg,center,nolink,30%); &ref(003.jpg,center,nolink,30%);
#clear
&br;