#author("2024-01-15T20:29:01+09:00","default:tac","tac")
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|山行日|2024年1月14日|
|山域|八ヶ岳|
|ルート|広河原沢3ルンゼ|
|メンバー|三ツ堀|
*記録
前日、近くで仕事があり、帰京せずにそのまま小淵沢道の駅で車中泊。近辺は降雪があり、夜の時点で路面凍結していて、朝FFで舟山十字路上がれないかもと思う。
朝、道の駅から舟山十字路へ向かうほどに気温は下がり、-15℃までになる。難なく舟山十字路に上がれたは良いが、駐車場所を探してハンドルを切ったらスリップして、ブッシュにハマる。「脱出できない!ここでJAFか?」と絶望的になったが、枝にからまりながらバックで下ったら何とか脱出できた。
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前日からの装備やら、出発の準備に手間取り、舟山十字路発は6:20になってしまった。二俣まで1時間弱。身支度を整え右俣へ。クリスマスルンゼから分かれて3ルンゼを進むと、2人の先行パーティー。最初の滝で先に出る。その上も踏み跡はあったが、いくつか滝を越えたところでさらに2人組みが休んでいて、トレースはここまで。その先はラッセル。チョックストーンの横の細い滝が、高さはないが、テクニカルで困難。落ち口付近は氷が十分でなく、微妙なバランスで悪い。プロテクション取れないし、リードだけ結構リスキーになるなあ、なんて思いながら登り抜ける。単独じゃそもそもロープ使いようがない。
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上部に行くほど雪は深くなる。しかも今シーズン初めてまともに積もったため、雪の下は岩があたって、かなりストレスフル。ひとりでほいほいとラッセルしていたが、なぜか後続は追いついてこない。ラッセルやりたくないのかな?
雪で埋まりかけの氷をいくつか越え、右のルンゼへ入る。最後の30mと言われる滝が見えてくるが、ラッセルでなかなか近づけない。ようやく取り付きに達して見上げると傾斜がなさそうで、ロープの用意せずにそのまま登り出す。1段目を上がったところで「思ったより立ってるな」とか思う。ここでスクリュー打ってロープ出すか?と逡巡。いや、そんなことしてるより、登っちまった方が良いような気がする。落ちても下の雪だまりに落下するだけだろう。登り出したら、あとは集中して手足を動かすだけ。
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上段は短いが結構傾斜が強く、スクリューを打ってソロシステムをセット。短いだろうと思ってザックから適当にロープ出しといたら、落ち口で背中からロープが出なくなった。無理やり引っ張って、最後はデバイスからロープを外してしまい、ビレイポイントに達する。ロープ出すなら最初からちゃんと準備しておいた方がいいな。
この上もひたすらラッセルで、ひどい場所では胸まで。積もったばかりの雪は一歩一歩が激しくもぐる。これでかなり消耗させられ、南稜のルンゼ手前で発狂しそうになる。ルンゼの取り付きに12時。しばらく休んでからルンゼを登り出す。雪はないが、氷化していて、ふくらはぎにかなりストレエニュアス。その上疲労が出て苦しい。風に吹かれながら最後阿弥陀山頂へ登るが、もうバテバテ。
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12:40ごろ山頂。ロープやらギア類をまとめようにも、その作業すら辛い。0.75Lのテルモスはほぼ空になり、行動食のフルグラは、乾いた口ではパッサパサで全然飲み込めない。水分以外は何も口にできない。その飲み物も手持ちがほとんどない。シャリバテ、脱水を自覚しながらも、御小屋尾根を下る。下りは重力に任せて下るだけだから、ひたすら下る。止まると動けなくなりそう。吐きそう。
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普段ランニングしたり、クライミングのトレーニングしているだけじゃ、冬季アルパインで納得のいくパフォーマンスはできないんだ。一番は実践経験を積むこと。課題としては、パフォーマンスを発揮できるよう、しっかり水分とエネルギーを補給するということだろう。
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山頂から1時間半余りで舟山十字路の車に戻る。は、早く7-11で、コ、コーラを補給しないと、死んでしまう・・そう思いながら車を運転するが、よりによって、前の車がノロノロ。かなり脱水がヤバい状態で7-11に到達。コーラの液体が胃に落ちる前に体に吸収されてゆく。一気に飲むと吐き出しそうで、ゆっくり摂取。良いクスリですね。
山頂から1時間半余りで舟山十字路の車に戻る。は、早く7-11で、コ、コーラを補給しないと、死んでしまう・・そう思いながら車を運転するが、よりによって、前の車がノロノロ。かなり脱水がヤバい状態で7-11に到達。コーラの液体が胃に落ちる前に体に吸収されてゆく。一気に飲むと吐き出しそうで、ゆっくり摂取。良いクスリですね。
帰りにかなり水分摂ったが、帰宅後にも指が攣ったりした。もうムリはきかない年齢なんだな。でもムリしないと登れないところ、まだ行きたいんだよな。
//この行から残してください*2023.11月より試験運用
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