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|山行日|2022年9月10日|
|山域|南アルプス|
|ルート|矢立石登山口~尾白川~鞍掛沢~乗越沢~駒岩~日向山~矢立石登山口|
|メンバー|Aさん|
|メンバー|水流、土肥|
*記録
ルート:矢立石登山口~尾白川~鞍掛沢~乗越沢~駒岩~日向山~矢立石登山口
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ロング工程のため私は避けていたが、戸叶さんのご提案で行く気に。しかし前回の米子沢で指を負傷した戸叶さんは、残念ながら不参加となった。
先ずは林道を終点まで。フィックスロープがあるので、そこから降る。林道歩きは1時間程だが、沢まで距離があり結構降る。尾白川に入渓。南アルプスの沢は冷たい。水量が多くて楽しいのに、冷たくて水に入りたくない。最初の滝を越え夫婦滝へ。先行者グループが登っていてかなり滑るようでなかなか進まず時間がかかりそうだし、ヌメリが怖くて楽しくなさそうだし、戸叶さんいないので無理せず安全第一で行こうと話していたので、、、巻いた。
1時間程尾白川を歩き、鞍掛沢へ。ナメがキレイだ。水の色は抹茶みたいだったり、緑茶みたいだったり、黄色くなったお茶の色だったりで、なんとなく泳ぐ気がしなかった。キレイなんだけど。ヌメリがすごくて滝登りは普段より巻いた。
ハング滝を巻いて暫く行くと乗越沢出合の滝が右手に出現する。少し登って途中右岸の樹林帯に入って巻く。左に登れなさそうな滝と奥に傾斜の緩い沢が続いていた。トポには右からの支流が書かれている。奥に続く沢を支流とみると、左の滝へ進むことになるが、、、イヤ、ないない。登れないし奥に続くこっちであってるでしょうと、奥へ進む。次第に傾斜が出て荒れてくる。荒れすぎな様子におかしいと思い、地形図を確認。間違っとる。尾根を越えて正しい沢へ行くか、戻るか。結構進んでしまったので、かなり面倒に感じたが、尾根を行って進退窮まる恐れがある。戸叶さんいないし、安全策をとって戻ることに。結構進んだと思っていたが、下りはあっという間だった。トポを確認して支流の左右も確認したのに、なぜ経験の少ない自分の勘を優先したのだろう。登れないと思った滝には明瞭な巻き道がついていた。
乗越沢は雰囲気が変わって水量がぐっと減り、色も透明になった。なんだか安心する。大ナメ滝20mを過ぎ、右に進む分岐を2つ過ぎたから、次は左に進む分岐が2回。しかし次の分岐はどう考えても右だろう。左は水もなく崩落地じゃないか。右に行ってしまいそうなところ踏みとどまり、地形図とにらめっこ。左だね、、ということで、崩落している方に進んでみると源流の様子に戻った。ルートミス未遂。最後は詰めに入るところが注意だ。左手に笹尾根が出てきたらすぐ脱渓するのだ。まだかまだかと待ち構えて笹尾根が出てきて踏み跡を見つけ、無事脱渓した。沢を詰め過ぎるとエライことになるところだった。笹尾根の詰めは踏み跡がずっと続き、傾斜はあるが歩きやすい。無事コルに到着し、駒岩へ。
登りが辛く、駒岩でおやつを食べて元気を取り戻し、日向山へ向かう。長い下りのあと、とうとう真っ白な日向山が姿を現した。すごい、想像以上だ。異様な景色に興奮する。頂上に向けて登る足元は完全に砂浜。想像より全然砂。沢登りの後の下山は飽きるが、こんなご褒美がもらえるなんて、素敵なルート。ずっと行きたかった日向山の頂上でまたおやつを食べて、素晴らしい景色を堪能した。
なんとかヘッデンをつけずに無事に下山した。心配していた天気は日差しもあり暖かく、沢登り日和で、楽しく遡行できた。今回は戸叶さんが不在なので、いつもより滝を巻いたり安全第一で行こうと話していたのにルートミスし、思い込みの怖さが身に染みた。今回の失敗を今後に活かして安全に沢登りを楽しみたい。