#author("2020-11-01T20:55:13+09:00","default:tac","tac")
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|山行日|2020年6月21-22日|
|山域|谷川岳|
|ルート|一ノ倉沢 烏帽子岩南稜|
|メンバー|伊藤・栗原・小林|
*記録
6/21(日) 曇り
登山指導センター3:50 → 4:20一ノ倉沢出合4:50 → 南稜テラス7:00 → 10:15南稜終了点 →懸垂 → 13:00中央陵取付き → 15:00一ノ倉沢出合 → 16:00登山指導センター
6/21(土)
高崎駅で全員集合しJRで土合駅に到着後、まずは今夜の宿泊宿「登山指導センター」まで歩きです。時間もあるので一ノ倉沢出合に偵察することになった。一ノ倉沢までの旧道は新緑がきれいで途中コロナ自粛から解放され出歩いている数人のハイカーがいた。一ノ倉沢では雪渓まで行き明日の取りつき状況を偵察し雪渓の状態が良くないことを確認。その後、時間があったので数10年ぶりに幽の沢まで散策。
登山指導センターに戻るとまだまだ時間があるので隣の「谷川岳登山資料館」を見学した。無料なのに展示物はとても充実しており説明員もベテラン登山家で登山の歴史の良い勉強になりました。群馬の登山レベルの高さがわかるおすすめの資料館である。厳冬期の谷川で訓練すれば海外の山でも通用しますよね
明るいうちに夕食を終え明日ために、19時には登山指導センターで就寝。
夜中に数パーティーがセンターに入って来て登山届け出でも出していた様だったが良く眠れた。
6/22(日)
3時に起床し朝食をすませ3時50分には全員ヘッテンをつけて指導センターを出発。一ノ倉沢出合で登攀道具を付け、南稜テラスを目指し出発。今年は雪が少なく雪渓が落ちていたのでヒョングリ滝は高巻きします。懸垂点までは藪歩きで大量の汗が出た。フィックスロープがあったが少し古く安心できないので持ってきたロープをセットし雪渓まで懸垂。テールリッジ取り付きからは、伊藤さんのペースがあがり我々は切れてしまう。テールリッジから中央陵取付き点まではスラブであったがフィックロープを使うことができ助かった。しかし、中央陵取き点から南陵テラスまでのトラバースは濡れて滑りやすく滑落しないように神経を使う。南陵テラスでは数パーティーが集まったが、我々は集まったパーチィーでは2番目の出発。
今回、全ピッチリードは伊藤さん、2nd、3rdは栗林さんと私でした。
1ピッチ(IV級)途中ロープの流れ悪かったが、なんとかチムニーの手前で切る。ロープの流れを予測しながらのリードはなかなか難しい。
2ピッチ(IV級チムニー)最後のハング気味の岩はチムニーの中をA0で抜ける。チムニーは濡れていてホールドは滑りやすく少し緊張。
3ピッチ(IV級)乾いていれば快適なフェイスだが、本日はここもかなり濡れていて油断できません。しかし、2ndなのでアタックのみ(笑)
4ピッチ(草付き)ロープは必要ないがつけたまま草付きを歩いて抜けます。
5ピッチ(Ⅲ級)左側が懸垂の下降ルートで右側が馬の背ルート。下を見下ろすと 一ノ倉の迫力ある景色が美しい。
6ピッチ(Ⅳ級馬の背)前のパーティーがつかえていたので手前でピッチを切る。
7ピッチ(Ⅴ級垂壁)本日の核心最後の垂壁です。岩は苔がありまるで沢の様にすべりやすいので、全体重を足にのせるのはNGでありグリップ荷重よりでしか登れなかった。最後は、A0でなんとか完登。しかしこの状態でリードした伊藤さんには脱帽次回は秋の岩が乾い状態で、全てリードで再トライしたい。
7P目終了点から上に回り込んですぐの懸垂点から懸垂開始
4回の懸垂で中央稜取り付き点と南稜テラス間トラバース点に到着。
その後、クライムダウンでテールリッジを下降し、ヒョングリ滝高巻き地点を登り返えした。
あっという間の南稜であったが、程よい疲れで全員無事一ノ倉出合に無事到着。出合では、一ノ倉の岸壁を見ながら冷えたBEERで乾杯。