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|山行日|2019年9月19-21日|
|山域|北アルプス|
|ルート|双六岳→黒部五郎岳→薬師岳→室堂|
|メンバー|水流|
*記録
ルート:新穂高温泉-小池新道-双六、三俣蓮華岳-黒部五郎小屋(小屋泊)-黒部五郎岳-薬師岳-スゴ乗越小屋(小屋泊)-越中沢岳-ザラ峠-獅子岳-一ノ越-室堂ターミナル
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9/18 23:00 今回も新宿から登山バスで出発する。車内で天気予報を確認すると上々で期待を胸に眠りについた。
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9/19 6:00 新穂高温泉に到着しバスを降りる。当然空は快晴だと思っていたが、曇天で山裾には霧が掛かり路面は濡れており先程まで雨が降っていたようだ。
今後の好転を願って 6:30 に朝食のパンをカジリながら歩き始める。
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退屈な左俣林道を1時間程歩き、小池新道へ入りガスの中を淡々と登る。小池新道は本当に整備が行き届いていて歩き易い道だ。ガスの中、標高を上げて行くと段々と空が明るくなって来る。そして 9:00 標高2100m地点で雲の上に出た。空は快晴で真にスカイブルー!槍、穂高、笠の絶景に足取りも軽く順調に歩を重ね、鏡平を過ぎ弓折乗越で黒部の山々が姿を現し美しい光景が広がる。
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11:20 双六小屋で昼食を取り双六岳へ向かう。1時間程で頂上に着き更に1時間で三俣蓮華岳へ登ると、これから向かう黒部五郎、薬師、立山が見えた。
立山はとても遠く、本当にあそこまで歩けるのか不安になったが、相変わらずの絶景に走破したい意欲は益々沸いた。
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15:30 黒部五郎小屋到着、途中、すれ違いの登山者から黒部五郎小屋の夕食は良いと聞いたので一泊夕食付きとしたが、言うほど良い食事では無かった。しかし、小屋自体は綺麗で設備も良く、布団も清潔だし、小屋締め前の為か生ビールが800円に値下げされていてとても居心地の良い小屋だ。星も綺麗なので遅くまで飲んでいたかったが、翌日の行動時間は長いので早出せねばならず18:30に寝た。部屋は5人部屋だが3人の使用でゆっくり寝れた。
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9/20 3:20 黒部五郎小屋を出発してカールの中を進む。広々としてのどかなとても良い場所と聞いていたので日中に通過したかったが、今日は1日25km歩行のロングコースなので行程上仕方無い、もう一泊あればゆっくり見れたのに、、、因みに、山と高原の地図にあるカール内の水場は細いので当てにしないほうが良いと思う。
5:30 黒部五郎岳の頂上へ着き日の出を迎える。鷲羽と三俣蓮華の間から昇る朝日と眼下のカールが綺麗だ。朝日を見ながら朝食を取り 6:00 出発する。
北ノ俣岳を過ぎ、太郎平小屋へ 9:20着 この間のコースタイム設定は厳しい。時間内に歩く為に最後は小走りした。(自己満足の為だけです)
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12:00に薬師岳山頂に着いた。時間が押していれば太郎平へ戻り折立へ下山と思っていたが、この時刻ならスゴ乗越小屋へ十分に行ける。一安心して黒部五郎方面を見ると、三俣蓮華から歩いてきた道がズット続いており、達成感がハンパ無い。
薬師岳から北薬師岳の間はガレ場のトラバースでちょっと緊張するが、北薬師からでないと全てが見れない薬師のカール郡が噂どおりの迫力で迎えてくれた。もし、折立に下りていれば見れなかった絶景なので来れて良かったと心底思う。
ここからスゴ乗越小屋までは下るだけなので1時間有れば足りる。下山を渋って赤牛から続く読売新道の稜線と見納めになる黒部の山々を眺めていたが、15:00小屋着を目指していたので後ろ髪を引かれる思いで下山する。
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スゴ乗越小屋へは予定通り 15:00 に到着した。小屋で受付をしているとカウンターに「ビール売り切れ」の札が揺れていた。「これマジっすか」と聞くと「今年は暑かったので品切れですみません」と平謝りしてくれる優しい小屋番さん。。。ビール欲しさに五色ヶ原山荘まで進もうかと本気で考えたが、あと4時間歩くのはさすがに無理で諦めた。この日は夕食1食分を持っていたので素泊まりとした。
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まず、顔と髪を洗いたくて水場へ行くと、横にある水槽でスーパーボールすくいの様にジュースが水流で回っている。「しょうがないからコーラかな~」と思っていると、9%の文字に目が止まった。チューハイだ!数えると5本も有る。さっさと行動着を脱ぎ寝具を纏ってチューハイを買う。今日の行動時間が長かっただけに体に染み渡る美味さだ。ヤッパリのどごしの良い炭酸飲料の酒は最高だ。
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テラスでチューハイを飲みながら赤牛岳と烏帽子岳に見惚れる。北には明日向かうスゴの頭と越中沢岳が折り重なっている。この二つ(実は鳶山があり三つだった)が実にキツイとすれ違う方々から聞いていたので、明日の行動開始を早め行程にゆとりを作ると決めた。夕食は食堂で調理させて貰えた。(今回、軽量化と帰路に飛行機を使うためガス缶の必要無いアルコールストーブを使った。70mlのアルコールでお湯炊き500mL*2と昼食カップ麺及び今日の自炊を賄えた)この小屋は小さいが、スタッフの方2人(多分夫婦)がとても気さくで親切、小屋の中も綺麗でネパール風のアレンジが面白く居心地が良い。食堂兼談話室にもっと居たかったが、翌日の早出に備えて19:00に眠りに着いた。宿泊客は他に3人しかおらずさびしい位だった。
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9/21 2:30 雨が屋根を叩く音で起きた。結構降っている様だ。3:00に起床し玄関で身支度を整え3:20に小屋を出た。
小屋を出ると雨は上がっていて富山市内の夜景が綺麗に見える。
先にも書いたが、この日の行程はアップダウンがキツイらしい。
スゴ乗越小屋(2270m)→スゴ乗越(2190m)→スゴの頭(2417m)→鞍部(2310m)→越中沢岳(2584m)→鞍部(2356m)→鳶山(2616m)→ざら峠(2348m)→獅子岳(2714m)→鬼岳、竜王岳→一ノ越(2705m)累積で下り680m登り1130mなので「キツイのはキツイだろうけど、それ程では無いだろう」と思い進む。
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ポツポツ降ったり止んだり、ガスに包まれたり取れたりの繰り返しだが、案外眺望を得られて飽きずに歩く。しかし、獅子岳へ登っていると完全にガスの中となり全く眺望は無くなった。そんな中、雷鳥がやたらといる。突然ハイマツから飛び出してきた一羽を踏みそうになる程いる。追い回す訳では無いが近づくと登山道に沿って逃げて行くので結果そうなってしまう。付かず離れずにグェェ〜と鳴きながら逃げる雷鳥数羽と私、なんか羊飼いになった気分だ。落石が怖い鬼岳を過ぎ、意外に長い登りの竜王岳を過ぎればもう浄土山だ。さすが立山こんな天気なのに大勢の登山者が歩いている。一ノ越を 11:35 に通過して室堂バスターミナルへ 12:00 に着いた。行動時間は9時間弱だったので気掛かりだったアップダウンは普通だったようだ。
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視界の無い立山に用は無いのでサッサと立山高原バスに乗り、ケーブルカーと富山地鉄を乗り継ぎ富山駅前のビジネスホテルに投宿した。
ひとっ風呂浴びてノドクロに白えびや日本海の海の幸を頂きブラックラーメンで締め、疲れから20:00には寝た。
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翌日、富山空港の展望デッキで立山連峰が見渡せた。薬師岳は本当に大きい山様で立山までの凸凹がハッキリと見える。縦走出来て本当に良かったと満足感の中、機中の人となった。(ANAのマイル消化なだけですが、、、)
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前回の黒部が散々だったので、今回こそはと言う思いが有りました。最終日は雨に降られてしまいましたが、他は薬師岳頂上から富士山が見えるほど天候に恵まれて大満足な山行となりました。
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今回で目標としている劔岳から白馬岳までの一筆書きは船窪を残すのみとなりました。早いうちにここを走破して繋げたいです。