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|山行日|2014年9月27~28日|
|山域|北アルプス|
|ルート|明神岳東稜|
|メンバー|澤井ほか1|
*記録
直前に休みが合って、さっくりと穂高のバリエーションに行くことにした。
残雪期にメジャーなルートだけど、バットレスが手きびそうで二の足を踏んでいた明神東稜へ。
金曜日、早く上がるはずが、全然帰れず、結局23時に八王子ICから高速に乗って、2時過ぎに沢渡についた。
足湯の軒下で快適に仮眠。
9月27日
朝はタクシー会社の人が相乗り相手を探してくれたので、タクシー相乗りでバスとほとんど変わらない値段で上高地に入れた。
明神橋を渡って養魚場奥のゆらゆら揺れる丸太橋を渡ってひょうたん池へと向かう。
曇り空で日差しがないにも関わらず、大汗をかいてひょうたん池に着いた。
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#ref(P9273131-1.jpg,center,nolink,80%);
↑紅葉に染まるひょうたん池。池の中にはサンショウウオが沢山泳いていた。
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テント一張り分の快適なビバークサイトがあって、せっかくなのでハーネスだけ履くことにした。
しばらく藪漕ぎが続き、第一階段と呼ばれる岩場でロープを出した。
パートナーのリードで1P。
そこからひたすらコンテで引っ張った。
踏み跡は明瞭だけど、ところどころ浮石が堆積したようなところもあって、快適とは言い難かった。
手が松脂だらけになったころに、ようやくラクダの頭に飛び出した。
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#ref(P9273138-2.jpg,center,nolink,80%);
↑ラクダの頭からラクダのコル、バットレスを望む。
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ラクダのコルはテント2張り分の気持ちの良いコル。
大休止を取って、バットレスの登攀に備えた。
1P目、垂直近い小さな壁を澤井リードで。
その後ちょこっと下るので、15m程でピッチを切った。
2P目、3m程下って草付の壁をトラバースし、草付ルンゼに入っていく。パートナーに50mいっぱい引っ張ってもらった。
3P目、核心のバットレスは順番で澤井リード。出だしのスラブはハンドサイズのクラックにホールドスタンスを求めて、凹角へ、左壁にそこそこガバがあって、抜け口だけホールドが乏しくA0になってしまった。抜け口のビレイ点で短く切った(Ⅳ-・15m)。
その後はコンテで進んだけれど、稜線直下の岩場がちょこっと悪かった。
明神岳山頂まで登って大休止。
道標もなんもない山頂だった。
明神山頂からは踏み跡を辿って、傾斜が強くなったところで20m程懸垂下降。
あとはロープを畳んで、踏み跡を探しながら前穂の山頂を目指した。
ところどころ薄くなる踏み跡に、不安定な岩が積み重なった稜線歩きは結構堪えた。
誰もいない前穂山頂で座り込んだら、立ち上がるのがしんどくなってしまった。
気合を入れなおして白出のコルを目指す。
段々と涼しくなってくるものの、ペースは上がらず、何とか奥穂の山頂へ。
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#ref(P9273165-1.jpg,center,nolink,80%);
↑ぽっかりと雲海に浮かぶ槍の穂先。
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ヘロヘロになりながら、何とかヘッ電を使わずに白出のコルに着いた。
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9月28日
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ツェルト泊だったが、ヘリポートに張らせてもらったので、下地が平らでよく眠れた。
涸沢の紅葉がちょうど見頃だと言うことで、涸沢を回って下りることにした。
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#ref(P9283178-1.jpg,center,nolink,80%);
↑ザイデングラードを下る途中にあったナナカマド。
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ザイデングラードは登る人と下る人で朝早くから大賑わい。
ちょうど、涸沢に日が当たってきて、紅葉の色が鮮やかになってきたころに涸沢に到着。
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#ref(P9283192-1.jpg,center,nolink,80%);
↑紅葉の涸沢全景!!!青空に紅葉が映える。
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赤や黄色に染まる涸沢を後にして、横尾谷を下っていく。
こちらもまた消化試合だ。
今日はコースタイムを切れて、昼過ぎに上高地着。
いつも通り、竜島温泉へ向かった。
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~参考記録~
9/27:上高地6:00~8:38ひょうたん池8:50~らくだのコル11:42~13:27明神岳~15:14前穂高岳15:33~17:05奥穂高岳~17:37白出のコル
9/28:白出のコル7:14~8:28涸沢~10:51横尾~13:20上高地
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