山行リスト/2023/9/24/ヒツゴー沢 のバックアップ(No.2)
- バックアップ一覧
- 差分 を表示
- 現在との差分 を表示
- ソース を表示
- 山行リスト/2023/9/24/ヒツゴー沢 へ行く。
- 1 (2023-09-27 (水) 14:17:33)
- 2 (2023-09-28 (木) 14:56:46)
山行日 | 2023年9月24日 |
山域 | 谷川連峰 |
ルート | 谷川本谷ヒツゴー沢 |
メンバー | 牛久 |
記録
装備:沢靴(フェルトソール)
30mロープ、登攀具は使用しなかった
行動記録
5:15 谷川温泉先駐車スペース
6:30 ヒツゴー沢出合い
8:40 20mトイ状
10:15 Co1500二俣
11:40 肩の小屋 装備解除
13:00 ロープウェイ天神平駅
沢登りを始めた時、最初に買った入門書「沢登り 入門とガイド」吉川栄一編。この本で紹介されていたヒツゴー沢に惹かれいつか行こうと決めていたが、下山ルートの関係から車が2台必要ということと、パーティーでの入渓が必須であると思い、なかなか縁が無いまま3年が過ぎてしまった。
この間、雪国の沢やソロでの山行の経験を積み、今ならいけるんじゃないかと思い準備を進めた。一番懸念していた下山後の車回収はバイクを使用することでクリアした。
早朝4時、バイクを土合橋裏手の駐車場にデポして谷川温泉先の駐車スペースに移動。土合駅の手前で熊が目の前を横切り山へと帰って行った。林道を挟んで2か所ある駐車スペースには先客が1台いて沢登りの3人組パーティーが支度をしていた。この林道は別名”ヒル街道”と聞いていたので私は少しでも被害を避けるため駐車場ではなく町中で装備を付けてきたのでこのパーティーより早くスタートした。
林道は谷川本流に沿って勾配も緩く歩きやすいが淡々としていて途中から飽きてくる。
ヒルの被害も無く約1時間20分でヒツゴー沢出合に到着。ヘルメット、ハーネスをつけて遡行開始。直ぐにオジカ沢を左に分け、「さあいよいよだ!」と気を引き締めたがヒツゴー沢はなんと伏流となり拍子抜け。水が復活するとすぐに滝場だ。6mトイ状を皮切りに15m、7m、6mと面白い滝が続いた。水がそれほど冷たくないのでシャワーを浴びながら気持ちよく登っていく。滝場は遡行行程の3/5くらい、Co1300あたりまで大小さまざまな滝が数えきれないほど出てくるが基本的にすべての滝は高巻かなくても登れるのでとても楽しめた。
一番手ごわく感じたのはCo1140、20mトイ状の滝で、つるんとした凸凹の無い滑る壁に直登は厳しそうで高巻きも頭に浮かんだ。幸い残置が3枚確認できたのでバックアップを1つ取り左手を一杯伸ばしたら指を2本ひっかけられる窪みに届いて無事に抜けられた。
長く続いた滝場が落ち着くと前方に稜線が見えてきた。地図を見たら登山道はまだまだ距離があり、ここからがやや短調なゴーロ歩きで少し時間が掛かってしまった。
休み休み進んでいるといつの間にか稜線が近くなってきた。背後を振り返ると素晴らしい景色が広がり疲れを忘れさせてくれた。
水が涸れ、沢型が無くなると傾斜はきつくなったが背の低い笹を掴みながら登れる快適な詰めで稜線の登山道に着いた。ちょうどお昼時だったので肩の小屋にはたくさんのハイカーが休憩していた。ここまで誰もいない静寂の中にいたのでこの喧噪にやや圧倒された。装備を解いて直ぐに天神尾根を下り始めたがメジャールートだけありすごい人出だった。
それでも歩きやすい登山道はありがたかった。締めはロープウェイ!あっという間に下界に戻ってこれた。今回ロープウェイを使いたかったのにはもう一つ理由があり、都岳連カード割引を期待していたからだ。切符売り場で財布からカードをサッと出し、幾ら引いてくれるんだろう?と胸を膨らませたが駅員さんから「片道利用は割引できません!」とまさかのお言葉。今後このカードを使う機会は訪れるのか?
気持ちいい秋晴れの中、バイクに乗って谷川温泉にもどり乗用車に積み込み帰宅の途についた。
今回はソロで車+バイク使用のアプローチを試したがとても楽ちんで時間の節約にもなった。しかし、できれば沢登りは仲間とワイワイ楽しみながら遡行したいと思うので最後の手段としたいと思った。