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|山行日|2023年1月25日|
|山域|八ヶ岳|
|ルート|広河原沢左俣|
|メンバー|蓮見、小泉|
*記録
当初は蓮見君立案の小同心クラック登攀計画であったが、10年に一度の寒波天気予報で中止とした。
代替え案に、先輩の皆さんからアドバイスをいただき、広河原沢左俣のアイスクライミングに挑戦することとした。
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悪天候、低温下の天候であることは分かりきっていたが、自分達で計画し途中敗退でもよいから完結させる事、厳しい天候を経験する事、安全第一のマネージメントをする事、を挑む上の意味とした。
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舟山十字路到着時、外気は-17℃曇り雪が舞う積雪10センチ程度を進む。二俣より左俣へ。F1手前の岩小屋で身支度を整えた。風を遮ってくれる岩小屋がオアシスであった。私は昨年、師田さん水流さんと共に左俣チョックストーンまでの経験をさせてもらっており、ノートレースであるが、記憶からここまではスムーズに来る事ができた。
F1釜はしっかり凍結していた。F2クライミング後、間違って右方向に進み、中央稜付近まで行き、進路修正し左俣へクライムダウンし復帰。その後、倒木超えを嫌い右岸高巻きし懸垂下降したりし、膝積雪ラッセルを進んだ。
大滝迄はフリーで登ることが出来た。
大滝からの吹き下ろしが極寒であり、手足の感覚が奪われ、指先は重たい塊に感じた。
大滝リードは蓮見君、安全確実に手を温めながら、フィフィも活用しスクリューを決めていく。チリ雪が冷たそうである。お互い声を掛け合いながら気持ちを高めた。
フォロー小泉、登攀力の低さと手の感覚無でスクリュー回収が出来ずテンションコール頻発。
登りきると同時に寒さから逃れる為、上のCSの岩小屋を目指し駆け上がる。休憩相談した結果、ここで左俣は終了とし、尾小屋尾根へトラバースし下山する事とした。CSの上へ抜けると、先に最後の10mアイスが見え、空は晴れてきた。が自分の実力ではここ迄と改めて判断した。
右岸側壁基部を巻いて尾小屋尾根目指してトラバースしていくが、岩、草、雪のミックスした状況、その先薮が邪魔する樹林ラッセルに時間だけが経過し危険を感じ、改めて相談し、左俣へ懸垂下降で復帰し下山する事とした。
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細かく懸垂4回し左俣へ復帰。ほっと一息つき、トレースをたどる。
行きに高巻いた倒木地点は、なんて事なく倒木を跨げば通過でき、自分達のルーファイ力の低さに苦笑いがでた。計画どうりにはいかなかったが、最後まで自分達で完結できた事に満足がいく山行となりました。
蓮見君、ありがとうございました。
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