#author("2021-01-11T20:13:55+09:00","default:tac","tac")
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|山行日|2021年1月4日|
|山域|谷川岳|
|ルート|西黒尾根|
|メンバー|三ツ堀|
*記録
ひとりで雪山に行ける機会は、そうないので行っとこうと、行程の短い西黒尾根へ。
天候予想は、まあ、十分チャンスはあるかなと思ってましたが、敗退でもいいやぐらいの気持ち。
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明るくなる頃6:30過ぎに出発。
樹林帯を抜ける頃には、風に踏み跡も消えかけ、軽いラッセルになる。
ホワイトアウトで露岩がないと、進むべき方向もわからなくなる。そのうち後続の単独者に追いつかれる。
そこからは、行き惑い、ラッセルを交代しながら進む。
完全にトレースは失われ、股下から、さらには急斜面では五体投地みたいなラッセルとなる。
遠く大きいと思って見ていた露岩が、意外と近く、しかも小さかったりする。
斜面と空の境目がわからない。
白い魔の手が幻惑させてくる。
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すでに寒さにスマホは切れ、現在地を確かめようにも、記憶の景色は一向に現れず。
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「こんなだったかな」
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すると突然、山頂直下の道標にひょっこり登りぬけた。
「ザンゲ岩の登り、いつの間に登ってたんだ?」避難小屋は全く見えない。
日暮れギリギリに登頂したものの、泊まろうと思っていた避難小屋が一向に見つからず、ロープを一ピッチづつ伸ばして探したというエピソードを思い出す。
いや、あり得ますね。これは見つからないよ。
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天神尾根からの踏み跡はなく、天神尾根がどこかもわからない。単独者は天神尾根下山のつもりだったようだが、結局二人で、西黒の自分たちの踏み跡を辿って下る。
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何も見えなかったけど、なかなかストイックで良い登山でした。単独者に会わなかったら多分敗退してましたね。
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