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山行リスト/2021/2/23/二子山弓場エリア のバックアップ(No.1)


山行日2021年2月23日
山域秩父
ルート二子山
メンバー三ツ堀・梅原

記録

ついに任侠が登れました。二子でグレード更新が続いてます。吠えました。

岩と自分、天気や気温のコンディションが全て整ってようやくの完登です。

トライ日数20日間、40トライ目のRPとなる。
※昨年末にRPした「おいしいよー(5.12c)」の(50トライ)とあまり大差がなかったな。


今年1月には早々に1テン(ション)となり、2週間前に俗にいう「任侠落ち(核心部最後のトラバースでのフォール)」してから
登れることを確信していただけに、この日ほぼイメージ通りの登りができたことに満足できました。

思えば2017年1月に二子デビューして以来、「ホテル二子(5.11c)」でグレード更新、その時三ツ堀さんが「任侠道」をRPした
過去(の自分)と現在(の自分)が今リンクした瞬間だった。

「二子」、特に「弓場」にこだわっている理由はいくつかある。
80年代後半に当時イケイケだったヨーロッパ(南仏)帰りの国内トップクライマー諸氏に開拓された弓場のグレードは時として辛く、
国内屈指の岩場として石灰岩スポーツルートの代表格と言えるだろう。

ローカルエリア特有の文化として独特の雰囲気や空気は少なからず存在するものの、
強傾斜、ロングルート、発達したコルネを用いた多様なムーブ、迫力や見栄えなど登攀意欲をそそる三つ星の岩場である。

ここ(弓場)で登れれば海外含めた世界中どこの岩場に行ってもその力は通用するし、そのグレードを登れたことが確かな自信となる。
世界的なレベルで恥じない実績としての証だと思うからこそだ。

登山、アルパインクライミングやアイスクライミングにもノーマルルートとバリエーション、時期に応じたその成果実績と難易度格差が生じるようにフリークライミングにもその困難さ、難易度という格差は厳然と存在する。

スタイルによりMOS→OS→FL→RPでの違い、ルートそのもの然り、岩場や岩質に応じたレベルにも格差が生まれる。

クライマーの人生の縮図のような二子・弓場エリアは自分の立ち位置やこれから何を目指すのか目指さないのか、
クライマーとして生きていく覚悟のようなものを自らに問う格好の環境なのである。

春シーズンの開幕戦に向けて各岩場では確定5.13ルートに取り組む決意と覚悟だけは決めている。

  • 完登動画:https://youtu.be/RUIQpcJeNiQ
    date:2021.2.23.Tue.
    FA:Kenji Iiyama
    belayer:Shinji Mitsubori
    Photo by:Satoshi Tamaki
    コンディション:微風快晴
    気温:6℃
    シューズ:solution comp(LA SPOLTIVA)
    *グレードは「100岩場/ガメラ本」との併記による。

ルート所感:任侠道(5.12d/5.13a)。
弓場のほぼ中央に位置する下部と上部を完璧に繋いだライン取り。

5P目までは体感5.11cdくらい。傾斜と遠いボルト感覚に手こずらされる。
6P目に至るダブルアンダーから2手大きなムーブを決めてからのムーブの中の悪いクリップをこなす。これがなかなか怖い。

上部核心帯は傾斜は無くなるが10手続く連続した動きをこなし、トラバースの先にあるサイドクラックが実質的な終了点。

RPする頃には下部がいつのまにか体感5.10cに感じるから不思議。上部トラバースは俗にいう『任侠落ち』すると7-8mは落ちる。足絡みのフォールも多く、頭から落ちると危ない。