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山行リスト/2011/10/9/幽ノ沢V字状岩壁右 のバックアップ(No.3)


2011?

山行日2011年10月9日
山域谷川岳
ルート幽ノ沢V字状岩壁右
メンバー滝野・上島・山田・他バビシェ2名

記録

滝野さん上島さんの山行に便乗させて貰い、紅葉も徐々に始まり掛けた、谷川岳へ1年振りの本チャンに挑戦した。


10月8日、9日は全国的に移動性高気圧に覆われ概ね晴天に恵まれた。
谷川岳周辺も朝夕は冷え込んだものの気持ちの良い山行日和となった。


今回は滝野さんと上島さんとオイラ(山田)、それと北海道からいらっしゃった滝野さんの友人の飯野氏と吉成氏の5名。
パーティーは三人と二人の二組に分け、同じルートを登ることになった。


先ずは昼近くに所属山岳会三名で先行し谷川岳ロープウエイ駐車場に到着、北海道組の荷物も運びこみ乗合タクシーで一ノ倉沢出合いへ移動。
このタクシーの乗車賃は一人様500円、多めの荷物も文句一つ言わず運んでくれた。
「親切だな~」


国道から1年振りの一ノ倉沢を見て「やっぱ凄ェ~」

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さあ~さあ~テント張って宴会準備!
薪拾って焚火に火を付ける、炎が安定すると身体も暖まり心も和む。
今回から禁酒を解禁し泊まりがけの山行のみ頂くことに、夕食をつまみに飲むバーボンも格別。
久し振りのアルコールに最初は身体が驚いていたが、徐々に五臓六腑に沁み渡ってくる。

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「一本空けちまったぁ~・・・明日登れるかぁ~(^_^;)」


飯野さん吉成さんが到着、更に合同宴会・・をしたと思う・・、21時には寝袋に包まったと思う・・(-_-)zzz


朝・・爽快である・・うんうん肝臓が元気だ、すこぶる快調(^_^)
そくそくと支度をしてテン場を後にした。


旧国道を歩いて幽ノ沢出合いに到着、ここは一昨年の雪訓以来である。
幽ノ沢の登攀は数十年振りになり、懐かしく感じる。

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下部沢は水量が多めなのかナメ岩が濡れて滑る。
昨日の夕方、幽ノ沢登攀から下りて来たパーティー情報によれば、下部でかなり苦労し時間を取られたとのこと。

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滑り易いナメ岩を次々と越え、一部、藪漕ぎ高巻きもこなし程なくカールボーデン下部に到着した。
ここからは岩は乾いており登りやすくなる、フリーソロで取り付き点まで上がり
一本立てる。

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ここで装備を身につけ、それぞれリードとビレイの準備。
先ずは一部濡れてる箇所15mのトラバースから、滝野さんのリード。

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それぞれが難なく越えて、2ピッチ目はオイラがリードを担当、数メートルクライムダウンしてからトラバース気味に登っていく。
ピッチを切り、ビレイの準備に取り掛かるも心構えできてなく、少々手間取る・・・(^_^;)

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続く3ピッチ目もオイラがリードを担当。


ここは壁が立ち始めるも三級程度の登り、しかし「ピンが少くねぇ~、恐ェ~!」
何とか3ヶ所、リングボルトとハーケンを発見しランニングビレイを取った。
ビレイ点に到達し驚いた、何と真新しいペツルが打たれていた。
ここでピッチを切る。

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4ピッチ目のリードは滝野さん。
60mロープを一杯伸ばし5ピッチ目の終了点まで登ってしまう。
この間には、核心のⅣ級の狭いルンゼの登りも含まれており、そこも難なく越えてしまう。


余裕の滝野さん。

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そしてオイラと上島さん

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最終ピッチは草付きルンゼの登り。

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足場の悪い草付きをこなして終了点到着、取りあえず全員で握手を交わし一本立てる。

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この先はロープは不要で、フリーで堅炭尾根までの登り。


しかし、世の中は甘くなく、草付きの藪漕ぎで、しかも急傾斜で滑る狭い濡れたルンゼ登りには参った・・・(^_^;)

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やっとのことで、堅炭尾根の登山道に出た、午後0時、ここで再度全員で握手をした。
周辺の山々の山座同定にも華が咲く。

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ここで一ノ倉岳方面から来たハイカー遭遇、我々の物々しい姿に「どっからですか」と、そこで「はい、幽ノ沢を登ってきました。」と岩壁方向を指さすと「カッコいい!」と驚いていた。


今回の下降ルートは、ノコ沢奥壁から懸垂降下でノコ沢を下降するルート。
下降するにつれゴロゴロの石とザレた沢床を何回も尻もちをつくなど難儀しながら2時間半で旧国道に到着した。

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旧国道を戻って、幽ノ沢出合いここで全員でワンショット。

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午後3時過ぎにはテン場である一ノ倉沢出合いに到着した。
皆はもう一泊、北海道組は明日も一ノ倉沢 変形チムニーへ登攀するとのこと。
オイラは明日仕事、ここで一足先に失礼した。


今日の無事を山ノ神に感謝m(__)m