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一ノ倉沢中央稜 のバックアップ差分(No.4)


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|山行日|2010年6月12日|
|山域|谷川岳|
|ルート|一ノ倉沢中央稜|
|メンバー|山田 ・ 祥子|



*記録
前日の23時頃、ベースプラザに到着、今回もパートナーは祥子ちゃん(^_^) 
会の先行組と合流、軽く挨拶の後、我パーティーの起床を午前3時として 
早々に寝袋に包まる(-_-)zzz 

一ノ倉沢出合い駐車場に到着、午前5時準備を整え出発、夜半の降雨で岩の状態が気にかかる。
 
雪渓を登るもガスが立ち込め全貌が分からない。      
前方には、テールリッジの取り付けが僅かに見える。    
シュルンドは大丈夫のようだ、今はヒョングリの滝も雪に埋もれている。 
テールリッジは濡れていてスリップに用心。のっけから五級の岩を登っているようだ。     

ここには、イワカガミが力強く花開いており、一瞬登る辛さを忘れさせてくれる。

中央稜取り付きに到着、ガスも徐々にきれ始め、一ノ倉沢の迫力が目に飛び込んでくる。

今日は南稜で講習会でもあるのか南稜基部はクライマーで一杯、しかし、中央稜は我々が一番乗りであった。 

ジャンケンでリードも決めて、先行1ピッチ目は祥子ちゃん

以後はツルベで登攀開始、2ピッチ目は私がリードしバンドを烏帽子沢方向にトラーバース気味に登り詰める、今回最初の失敗は一番乗りにも拘らず、後続ワンパーティーに先行されてしまったこと(>_<) 

このパーティーは素人も含まれているみたいで登攀に時間が掛かかり、直ぐに追いついてしまう、後続も4パーティーが・・・(・_;) 

待つ間に、周囲の写真を、ここでアクシデント発生、ATCガイドが手からこぼれ落ちてしまう・・・ひえー地上へ向かっていってしまった「ラクー」と大声で(>_<) 
しかし、S子ちゃんが予備を持っていたので、事無きを得た(^_^;)

ピッチ目、祥子ちゃんのリード、最初のトラバースが微妙な感じであるが難なく超えていく「さすがぁ~」(^_^)v 

4ピッチ目核心のチムニーは私のリード、ちょと苦戦し抜け口でA0で越える、根性がないなぁ~(^_^;) 

フォローで中央カンテを登る我会の別パーティー(右端から二人)

後5,6,7,8ピッチも交互にサクサクと登り、最後の9ピッチ目はルートを間違えてⅤ級ルートを祥子ちゃんがリード(^_^;) 

ちょっと、しょっぱいピッチであったがお昼前には衝立岩の頭、少し上のロウソク岩に到着した。  天気も回復し、登攀前に心配した岩の濡れも大したことはなかった。  

一本たて終えて、凹状岩壁を下降路に選択、懸垂支点確認後、50㍍ロープを二本を結び付けセット、降下開始。       
しかし、凹状を下降ルートに選択したことは今日3回目失敗であり、この後、大変苦労することになってしまった

下降1ピッチ目、ロープ回収の際、中途半端に打ち込まれたハーケンにロープが絡み、登り返しを余儀なくされ10mほど私が登り無事回収する(^_^;) 

下降2ピッチ目、祥子ちゃんが先行するも10分経っても応答がない、少し心配になるが、声も届かない。 

ジッと堪えていると、後続のパーティーが降りて来たので、事情を説明すると様子を見てくれるとのこと。 

何とか声が届くところで状況を確認して貰うと、降下支点まで辿り着き、合図であるロープを引こうとするも、ピクリとも動かず、また声も届かないことから、意を決して登り返しをしている最中とのこと(^_^;) 

やっと、目視できる所まで上がって来た彼女を見て一安心した(^_^) 

以後は後続パーティーも同じルートを降下するとのことなので、加えて貰い総勢9人で降りることとなった。 
更に、南稜を下降するクライマーが落とす落石の恐怖に恐れおののき、落下音をあげて落ちてゆく30cmくらいの石に、あれに当たったら即死を自覚する(・_;)

ようやっと午後4時過ぎに中央稜取り付きまで戻ることが出来た(^^ゞ 
その後は、テールリッジを慎重に降りて、5時過ぎには出合い駐車場に到着した(^_^)
改めてアルパインは総合力の結集であることを痛感させられた(^_^)v 

今日の無事を山ノ神に感謝m(__)m