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山行リスト/2021/10/3/巻機山米子沢

Last-modified: 2021-10-28 (木) 22:04:12 (903d)
Top / 山行リスト / 2021 / 10 / 3 / 巻機山米子沢
山行日2021年10月3日
山域南魚沼
ルート巻機山米子沢
メンバー松木、金子、佐藤

記録

新潟の米子沢はちょっと遠いため、前泊してからの遡行となった。
当日は気候にも恵まれ、絶好の沢日和の中開放的な米子沢と紅葉を楽しむことができた。

10/2(土)前泊日
金子さん車に夕方ピックアップしてもらった後、一路新潟へ。
米子沢に早入りするためにも南魚沼の道の駅にてテント泊。
駐車場も広くトイレもきれいだが、屋根下にテントを張れそうなスペースはあったが狭いため、雨の日はちょっと難儀しそうと感じながらも片隅にテントを張らせていただき眠りにつく。

10/3(日)遡行日
6:30 桜坂駐車場
道の駅から撤収し、巻機山ふもとの桜坂駐車場へ。
早朝のつもりだったが既にほぼ満車、みな紅葉目当てらしい。
きれいなトイレや水場が利用できる快適な駐車場で準備を整える。

7:00 遡行開始
駐車場のから10分ほど歩くと入渓点の堰ていにつくので、そこで沢装備を付ける。
この日は暖かく装備は薄め、松木さんと金子さんがゴム底、自分は地下足袋わらじを履いての遡行となった。

最初は水のないゴーロ歩きだがそこは上越、やたら岩がでかい…
20分ほど歩き、正面に巻機山がお目見えするあたりで沢登が始まる。
雲一つない好天、楽しい遡行の予感を感じながらいくつかの小滝を快適に越えていく。

…黒い苔がエラく滑るため意外に気が抜けない、危うく小指を折りかけた…

7:50 1000m ナメ沢分岐
開放的な水線沿いをしばらく進むと、ナメ沢の合流点に到着する。
ここから大滝上までは巻き道になるが、踏み跡も明確なため迷わないだろう。

踏み跡を追うと大滝の上、 栂ノ沢出合下 に出るので右の滝を登る。
松木さんたちが前回来た時には変に登って苦労したらしいが、それらしいところもなく首をかしげていた。

8:20 釜を持つ10m滝
先行パーティにがロープを出して登っていたので、左岸を高巻きしてぬかす。
ココからは、4~5組のパーティと追いつけ追い越せで進んでいくことになった。

9:10 17m滝
いくつものナメ床や滝を越え、17m滝の広大な眺めを楽しみ、さらに進むとだんだんとゴルジュの様相になっていく。

日影沢の出会いでは小さく高巻くことになるが、踏み跡と先行者に誘われ登りすぎ8mほど懸垂降下でこの日初にして最後のロープを出す。

ゴルジュ各所でガイドパーティがロープを出して渋滞を起こしていたが、そのおかげでゆっくり眺めを楽しむことができた。

10:20 2段15m滝、そして大ナメ
ゴルジュ最後の大滝もフリーで快適に抜けると、そこはナメの国。
奥多摩や秩父ではありえない解放感、そして振り向けばこれまでの沢が一望できる高度感…
うーん、来てよかった。

思うがままにナメ歩き、と行きたいところだが黒ごけのぬめりもまた素晴らしく、すり減ったわらじでは太刀打ちできず、楽しいんだか怖いんだかの遡行をしばらく楽しむこととなった。

11:50 ナメ終了

12:10 遡行完了
楽しいナメも稜線に近づくうちにだんだんと狭まり、小川の様相をしばらくさかのぼると避難小屋下で遡行が完了する。実に楽しい沢行でした。

最後まで水は汲めるので、沢装備の解除と昼食でゆっくりと休んだ。

13:30 巻機山山頂
5分ほど登った先にある避難小屋に荷物をデポして山頂へ向かう。

黄色く色づく草原と走り始めの紅葉のポップなグラデーション、そして遠く大きく広がる上州の山並みは苦労して登ったご褒美には十分。ああ、縦走してみたい…

…松木さん、山頂まで走れるなんて元気っすね。

16:30 下山完了
十分眺めを楽しみ、後ろ髪をひかれながらも下山の路につく。
ニセ巻機山の向こうも見事な眺めと楽しみながら下る。森林限界までは…

森林限界からは見晴らしもなくなり、抉れ滑りやすい道を延々下る、下る、下る…
この道をピストンはしたくないとげんなりするころ、ようやく駐車場にたどり着き、山行終了と相成った。

・山行感想
デート沢とも揶揄される沢ですが、それなりに楽しい滝や、何よりも高度感と開放感あふれる沢相は素晴らしいの一言でした。
ぜひまた行きたいものです。